新規開院のご挨拶  

No.129

 #2026年4月より成田クリニック院長に就任いたしました、成田篤哉と申します。

 前院長である私の父・雅弘が1月末に脳出血により急逝したため、当院はしばらくの間休診を余儀なくされておりました。皆様には、多大なるご不便とご心配をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。

 父は34年前の1991年7月に、この地で成田クリニックを開業しました。当時小学1年生だった私は、父の医師としての姿や開業という出来事の重要性を深く理解できていませんでした。しかし成長するにつれ、どんなに多忙であっても、また自らが体調不良であっても患者さんのために奔走する父の背中を間近で見続け、次第に自分も父のような医師になりたいと強く思うようになりました。

 埼玉医科大学医学部卒業後は、父の母校である横浜市立大学病院での研修を経て、呼吸器内科を専攻しました。大船中央病院、関東労災病院、神奈川県立がんセンターなど様々な医療現場で経験を積み、近年は都内にて訪問診療にも従事しました。父と協力して当院を支えていきたいと考え、成瀬の地で訪問診療を開業するべく準備を進めていた矢先のことでした。母から父が脳出血で救急搬送されたという知らせを受け、急いで病院へ向かいました。その道中で、母からの「父の呼吸が止まった」というメール。病院に到着した時には、すでに意識はなく、人工呼吸器を装着した変わり果てた父の姿がありました。脳外科医からは、小脳に7cm大の出血があり、直ちに手術を行う旨の説明を受けました。呼吸停止を併発している状況から、父が今後医師として復帰することは不可能であると悟ったのですが、どのような形であれ、命だけは助かってほしいと切に願いました。父の手術中、患者家族控室にて、私は父の跡を継ぐことを決意しました。

 手術後も父が意識を取り戻すことはありませんでした。人工呼吸器によってかろうじて心臓が鼓動する中、集中治療室で家族とともに最後の数日を過ごしました。これまで育ててくれたことへの感謝と、もっと成長した姿を見せたかったという想いを伝えました。

 私は、皆様がいつでも明るい気持ちになれるような、温かい診療を心掛けております。専門は呼吸器内科ですが、訪問診療クリニックで院長を勤めていた際に高血圧、糖尿病などの生活習慣病の他、消化器疾患、心疾患、神経疾患など内科系全般を全て1人で診ていた経験もあります。呼吸器疾患に限らず気になることはなんでもご相談ください。

 父と比べれば未熟な部分も多々あるかと存じますが、精一杯邁進してまいる所存です。

成田クリニックを引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。